例年になく積雪量の少なかった冬とはいえ、新庄教会は今年も雪にすっぽりと覆われています。そんな真冬の2月9日、恒例の「雪の聖母祭」が催されました。

　皆が朝早くから教会に集まり、せっせと準備をしたのですが間に合わず、結局ミサはいつもと変わらず「フィリピンタイム」。40分遅れたものの大勢の人が集まり、十字架、ローソク、花、聖母マリアの順に行列をして入堂。安置されたマリア像にひとり一人がバラの花を捧げます。そしてロザリオの祈りとマリアへの賛美の歌が続き、そのままミサへと移行します。
長いようですがあっという間の2時間が終わり、ミサの後はパーティです。フィリピンの郷土料理やゲーム、そして何人かの誕生日の祝いも重なり、にぎやかな笑い声と童心に帰ったような盛り上がりに私たちの心は喜びでいっぱいになりました。

　新庄教会が建ってから丸4年を迎えましたが献堂の時、教会は聖母マリアへ捧げられ「雪の聖母・カトリック新庄教会」と命名されました。そのことは私たちにとって大きな喜びです。なぜなら主イエスの母である聖母マリアが、私たちの教会の母となり、私たち一人ひとりの母ともなって下さったからです。聖母マリアの献身的な生き方を私たちも習い、地域の多くの人々にその愛を伝えていきたいと思います。

　新庄教会は多くの人々の貢献と助けによって建つことが出来ました。そのことを私たちは決して忘れてはいません。私たちの教会は愛の力・希望・慈愛によって生み出された神聖な場所なのです。これからも私たちはこの教会で互いに助け合い、温かな心で人を招くことが出来ますようにと「雪の聖母」に祈りを捧げます。（　長南ジュリエット　）