★2015年4月より、千原通明神父・楠宗真神父が山形教会へ赴任されました。

   カトリック山形教会報「かすみ」2015.4月号≫


主任司祭「千原通明(ちはらみちあき)」(写真左)
助任司祭「楠宗真(くすのきむねまさ)」(写真右)
また、これにより「イエスのみ心」の祭日が1856 年、教皇ピオ9世によって制定されました。

1800 年にフランスで創立されたイエズス・マリアの聖心会も、その名の通りこの信心の普及にとても熱心でした。なかでも、同会会員で20 世紀前半に活躍したチリ出身のマテオ・クローリー神父は、パレルモニアルの修道院でいやしの体験をし、のちに「聖心の使徒」と呼ばれるほど熱心に世界中をかけめぐりました。(パレルモニアルの修道院の聖堂正面の壁に、マテオ神父の絵も描かれています。)

そのマテオ神父がベルギーにいたときのこと。
東京からパリに来ていた一人の留学生が彼にめぐり合い、司祭になる決意をします。彼の名は岩下壮一。そのまま現地で神学校に入り、1925年に司祭として叙階されてから帰国し、1930年から51才で亡くなるまでの10年間は、ハンセン病施設の神山復生病院の院長を務めた彼です。また1935 年(昭和10 年)にマテオ神父が来日したときに、東京大神学校での彼の講演会で通訳を買って出たのも岩下神父でした。
(岩下神父の訳したマテオ神父の講話録は今でも読むことができます。モニック原山編著『続キリストに倣いて―岩下神父、マザー亀代子、シスター愛子の面影』学苑社、1993年参照。)
フランスの片田舎で始まったこの信心は、何世紀も経た後、極東の日本にも深く根付いていきました。

さて、つくば教会での金曜日のミサは、毎週午前10 時から行なわれています。
また、同じ金曜日の午前9時からミサが始まるまでの1時間は、聖体礼拝も行っています。
ちなみに、今年の「イエスのみ心」の祭日は6 月27 日(金)です。
どうぞご参加ください。

主任司祭 千原通明

「み心の月」(H27.6)

毎月の第一金曜日(いわゆる初金)にミサにあずかるという習慣が何に由来しているか、皆さんはご存知でしょうか。じつはイエスのみ心の信心と深い関係があるのです。

それは17 世紀後半、聖マルガリタ・マリアにイエスのみ心が示されたことに始まります。
フランスのパレルモニアルの修道院で起こったそのことにより、彼女はみ心の布教に身を投じていきます。その主なメッセージが、初金の聖体拝領や聖時間(聖体礼拝)だったわけです。

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